
レーザー核融合
レーザー核融合は、次世代のエネルギー源として期待される核融合方式の一つです。燃料となる重水素や三重水素を微小なペレット状に圧縮し、そこへ高出力レーザーを照射することで極限状態を作り出し、核融合反応を誘発します。太陽の内部で起きている反応を地上で再現する技術として注目されており、温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーを生み出す可能性を秘めています。
この方式では、レーザーをナノ秒単位の精密なパルスで照射し、燃料ペレットを均一にかつ対称的に圧縮することが重要です。圧縮過程でわずかな不均一が生じると、十分な温度や密度に到達できず核融合反応は成立しません。そのため、高出力でありながらビーム品質の高いレーザー技術が必須となります。
今後、実用化を目指すためにはより大規模かつ高効率なレーザーシステムが必要であり、この技術における最も重要なファクターは出力安定性とターゲット照射精度の確保です。これらが確立されなければ、安定した核融合エネルギーの生成は困難となります。
レイチャーシステムズでは、英国Litron Lasers社のTRLiシリーズやLPYシリーズなど、核融合研究の先端分野においても有効に応用可能な高性能レーザーを提供しています。
レーザー核融合で使用されるレーザー
英国Litron Lasers社は標準モデルとして最大10J@1064nm、最大5J@532nmを発振するレーザーシステムまでラインナップしており、トムソン散乱用の高パルスエネルギーレーザーとしても評価されています。
LPYシリーズ 
最大2J/最大200Hzというスペックをもつモデルで、発振波長は1064nmのほかに、532nm、355nm、266nm、213nmをラインナップし、倍波結晶ユニットをモジュール化しています。その為、簡単に倍波結晶ユニットの脱着を可能とし、特別な調整を行うことなく発振波長を切り替えることが可能です。(最大10Jを発振する10JモデルについてはLPY 10Jシリーズのページをご覧ください)
インバー型共振器設計により堅牢なレーザーヘッドになっています。
Nanoシリーズ、TRLiシリーズという小型モデルもご用意しております。
LD励起固体レーザータイプ:高繰パルスエネルギー・高安定性レーザー

繰返し周波数最大300Hz、LD寿命>40億ショット
パルスエネルギー最大65mJ@532nm:NanoDPSSレーザーシステム
パルスエネルギー最大180mJ@532nm:TRLiDPSSレーザーシステム
パルスエネルギー最大1J@1064nm:Plasmaレーザーシステム
パルスエネルギー最大5J@1064nm:Plasma+レーザーシステム
レーザー詳細仕様のご説明、お客様のご用途/ニーズにあわせてレーザーシステムや加工装置のご提案を致しますので、お電話(03-3351-0717)もしくはお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。



最大130mJ、高パルス安定性(<0.2%rms)超小型DPSSレーザーシステム
LD励起固体(DPSS)レーザーシステムで超小型なレーザーヘッドながら最大130mJ、最大繰返し周波数300Hzを実現したシリーズです。高パルスエネルギーながら優れたパルスtoパルス安定性、ビーム位置安定性、豊富な波長バリエーションにより、理化学・加工用途でのご使用はもちろんですが、フラッシュランプ励起Nd:YAGレーザーとの置き換えとしても最適なレーザーシステムです。

最大850mJ 小型 パルスYAGレーザー
TRLi レーザーシリーズは小型モデルであるNanoシリーズの技術を元に、より高いパルスエネルギー(最大最大850mJ)とより高い繰返し周波数(最大200Hz)を実現した、3つの共振器タイプから選べるフラッシュランプ励起Nd:YAGレーザーシステムです。

最大1J、高パルス安定性(0.2%rms)、DPSSレーザーシステム
LD励起方式を採用した、高パルスエネルギーレーザーシステムです。 最大パルスエネルギー 1J、最大繰返し200Hzで、パルス間安定性も0.2%RMSを実現するレーザーです。

最大5J、高パルス安定性(0.3%rms)、DPSSレーザーシステム
LD励起方式を採用した、高パルスエネルギーレーザーシステムです。 最大パルスエネルギー 5J、最大繰返し200Hzで、パルス間安定性も0.3%RMSを実現するレーザーです。
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