【撥水性材料加工×レーザー】表面機能性を高める精密レーザー処理技術

撥水性材料は、水を弾く性質を持ち、防水性や自己洗浄性が求められる製品に広く使用されています。​近年では、表面の微細構造を制御することで、撥水性を高める技術が注目されています。

レーザーは、材質の表面に水を弾く加工をすることも可能です（撥水性材料の加工）。
レーザー光が疎水性材料に照射されると、材料の表面が局所的に加熱されます。これにより、材料の表面が変質したり、局所的に溶解したりすることで加工が行われます。

本ページでは、撥水性材料のレーザー加工の優位性、適したレーザー発振器の選定ポイント、そして当社独自のサポート体制についてご紹介します。

撥水性材料加工におけるレーザーの優位性

精密な制御

レーザーは、ミクロスケールおよびナノスケールで表面に加工することができます。

高い効率性

材料の表面を最小限の廃棄物で修正することができます。

環境に優しい

レーザー処理は化学薬品の使用を減少させるため、より環境に配慮したアプローチになります。

推奨レーザーと特長

ピコ秒IRレーザー（波長1064nm）

赤外波長はポリマーや撥水性コーティング層に対して一定の吸収を持ち、高出力で面積の広い撥水パターン処理が可能です。高速スキャンと組み合わせて粗面化処理や疎水領域の除去に用いられます。厚みのある撥水膜にも対応できます。

ピコ秒グリーンレーザー（波長532nm）

有機材料や機能性膜との相性が良く、撥水層の部分除去や微細パターン加工に適しています。優れたビーム品質と短パルス幅により、変色や熱変質を抑えた安定加工が可能です。

ピコ秒UVレーザー（波長355nm）

高い吸収率と優れた集光性を持つUV波長は、撥水性材料の表面にナノ〜ミクロンサイズの微細構造（ロータス効果を再現）を直接形成するのに最適です。熱影響をほとんど与えず、透明素材や機能性フィルムでも高品質な撥水パターン加工を実現します。最も精密な加工に対応可能な波長です。

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撥水性材料加工におすすめのレーザー

米国Photonics Industries 社は、イントラキャビティ高調波固体レーザーの先駆者として、高出力・高調波のレーザーシステムとアプリケーションの開発に取り組むメーカーです。加工用途で多数の導入実績を誇る「ピコ秒レーザーRXシリーズ」をラインナップしています。

RXシリーズ　

RXレーザーシステムは、特許取得済みのpulse selection技術により世界中で数百台の納入実績がある産業用ピコ秒レーザーRGシリーズから誕生した新型コンパクト・ピコ秒レーザーシステム（短パルスレーザーシステム）です。

レーザーヘッドとレーザー電源を一体型にしたオールインワン構造により、同クラスのピコ秒レーザの中では最小、最軽量な点が特長です。
高いパルスエネルギーを発振することが可能で、ビームを分割して複数のワークステーションに同時に供給することができるため、製造プロセス効率の最適化が可能となり、最高の生産性とコストパフォーマンスを実現します。24時間/365日運転に使用可能な安定性を持ち、様々な微細加工（マイクロマシニング）生産ラインで使用される装置組み込み用レーザーに最適です。

ラインナップも多く各波長空冷タイプのRX-ACシリーズもご用意があります。

サポート・アフターサービス

当社は海外の先進的なレーザー発振器を扱う専門商社ですが、社内にエンジニアが常駐しているため、トラブルシューティングや技術相談もタイムラグなく対応が可能です。「海外製品だから保守が不安…」というお声にも、経験豊富な当社エンジニアが直接サポートいたしますので、安心してご相談ください。

まずはお電話(03-3351-0717)もしくはお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。レーザーの詳細仕様のご説明、お客様のご用途/ニーズにあわせてレーザーシステムや加工装置をご提案します。

お問い合わせ・資料請求

撥水性材料加工に最適なレーザー選定や技術的なご相談はお気軽にどうぞ。

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当社エンジニアがお客様のご要望を丁寧にヒアリングし、最適なソリューションをご提案いたします。