
トムソン散乱
トムソン散乱は、プラズマ計測における代表的な診断手法の一つとして広く利用されています。プラズマ中に存在する自由電子にレーザー光を照射すると、その光は電子によって散乱されます。この散乱光を解析することで、電子密度や電子温度といったプラズマの基本的な物理量を非接触かつ高精度に測定することが可能となります。
特にレーザー核融合やトカマク型装置などの先進的な研究開発において、トムソン散乱は不可欠な役割を担っています。レーザー光をプラズマ内部に照射し、得られた散乱光のスペクトル幅や強度分布を解析することで、ナノ秒スケールの時間分解能をもってプラズマ状態を把握できます。このため、高エネルギー密度物理や核融合実験の進展には欠かせない計測技術とされています。
今後ますます高温・高密度のプラズマ研究が進むにつれ、この手法において最も重要なファクターはレーザーの出力安定性とビーム品質の高さです。これらが不安定になると、散乱光の信号強度が低下し、正確な診断は困難となります。従って信頼性の高いレーザー光源の選定は極めて重要です。
トムソン散乱で使用されるレーザー
英国Litron Lasers社は標準モデルとして最大10J@1064nm、最大5J@532nmを発振するレーザーシステムまでラインナップしており、トムソン散乱用の高パルスエネルギーレーザーとしても評価されています。
LPYシリーズ 
最大2J/最大200Hzというスペックをもつモデルで、発振波長は1064nmのほかに、532nm、355nm、266nm、213nmをラインナップし、倍波結晶ユニットをモジュール化しています。その為、簡単に倍波結晶ユニットの脱着を可能とし、特別な調整を行うことなく発振波長を切り替えることが可能です。(最大10Jを発振する10JモデルについてはLPY 10Jシリーズのページをご覧ください)
インバー型共振器設計により堅牢なレーザーヘッドになっています。
Nanoシリーズ、TRLiシリーズという小型モデルもご用意しております。
LD励起固体レーザータイプ:高繰パルスエネルギー・高安定性レーザー

繰返し周波数最大300Hz、LD寿命>40億ショット
パルスエネルギー最大65mJ@532nm:NanoDPSSレーザーシステム
パルスエネルギー最大180mJ@532nm:TRLiDPSSレーザーシステム
パルスエネルギー最大1J@1064nm:Plasmaレーザーシステム
パルスエネルギー最大5J@1064nm:Plasma+レーザーシステム
レーザー詳細仕様のご説明、お客様のご用途/ニーズにあわせてレーザーシステムや加工装置のご提案を致しますので、お電話(03-3351-0717)もしくはお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。



最大130mJ、高パルス安定性(<0.2%rms)超小型DPSSレーザーシステム
LD励起固体(DPSS)レーザーシステムで超小型なレーザーヘッドながら最大130mJ、最大繰返し周波数300Hzを実現したシリーズです。高パルスエネルギーながら優れたパルスtoパルス安定性、ビーム位置安定性、豊富な波長バリエーションにより、理化学・加工用途でのご使用はもちろんですが、フラッシュランプ励起Nd:YAGレーザーとの置き換えとしても最適なレーザーシステムです。

最大850mJ 小型 パルスYAGレーザー
TRLi レーザーシリーズは小型モデルであるNanoシリーズの技術を元に、より高いパルスエネルギー(最大最大850mJ)とより高い繰返し周波数(最大200Hz)を実現した、3つの共振器タイプから選べるフラッシュランプ励起Nd:YAGレーザーシステムです。

最大1J、高パルス安定性(0.2%rms)、DPSSレーザーシステム
LD励起方式を採用した、高パルスエネルギーレーザーシステムです。 最大パルスエネルギー 1J、最大繰返し200Hzで、パルス間安定性も0.2%RMSを実現するレーザーです。

最大5J、高パルス安定性(0.3%rms)、DPSSレーザーシステム
LD励起方式を採用した、高パルスエネルギーレーザーシステムです。 最大パルスエネルギー 5J、最大繰返し200Hzで、パルス間安定性も0.3%RMSを実現するレーザーです。
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