
ナノ秒高出力レーザー
DXレーザーシステムは共振器内に高調波結晶を配置することで高い波長変換効率と結晶の長寿命化を実現するイントラキャビティーデザイン(特許取得済)を採用している、最大80W@532nm、最大50W@355nmを発振する高出力・コンパクト、ナノ秒DPSSレーザーシステムです。
ダイヤモンドは、自然界で最も硬い物質として知られ、宝飾品から工業用工具、電子デバイスまで幅広い分野で利用されています。その高い硬度と熱伝導性により、従来の機械加工では微細加工や複雑な形状の形成が困難でした。しかし、レーザー技術の進展により、非接触で高精度な加工が可能となっています。
本ページでは、ダイヤモンド加工におけるレーザーの優位性、適したレーザー発振器の選定ポイント、そして当社独自のサポート体制についてご紹介します。
物理的な接触がないため、材料への機械的ストレスを最小限に抑え、微細な構造や複雑なパターンの形成が可能です。
ピコ秒レーザーやナノ秒レーザーの短パルスにより、熱拡散が抑えられ、熱による変形や内部応力の発生を最小限に抑えます。
高いビーム品質と精密な制御により、均一で再現性の高い加工が可能となり、製品の品質向上に寄与します。
可視域に近く、ダイヤモンドへの吸収効率が高いため、高硬度材料への加工効率に優れています。ピンポイントでエネルギーを集中させることで、微細穴あけ・スリット加工・トリミングなどで高精度な仕上がりが可能です。表面損傷を抑えながら深さ方向にも制御された加工ができます。
短波長により集光性が高く、より微細な加工やエッジ鮮明度の向上に適しています。多結晶ダイヤモンド(PCD)やコーティング材にも有効で、熱影響部(HAZ)を抑えながら繊細な輪郭形成が可能です。パルス幅とビーム品質の両立により、チッピングを抑えた滑らかな切断が実現します。
詳しい仕様・スペックにつきましては、下記製品ページをご覧ください。
米国Photonics Industries 社は、イントラキャビティ高調波固体レーザーの先駆者として、高出力・高調波のレーザーシステムとアプリケーションの開発に取り組むメーカーです。加工用途で多数の導入実績を誇る「ナノ秒レーザーDXシリーズ」をラインナップしています。
高出力レーザーながら、レーザーヘッドとレーザー電源を一体型にしたオールインワン設計を実現し、同クラスの出力を発振するナノ秒レーザーの中で最小クラスのサイズとなっています。
レーザーシステム構成がシンプルになり、設置面積が小さいため装置への組込みにも最適です。また、空冷タイプのDX-ACシリーズもラインナップしています。
DMシリーズはPhotonics Industries International社レーザーの中で最も高いパルスエネルギーを発振するように設計されたナノ秒DPSSレーザーシステムです。Nd:YAG、Nd:YLFを媒体とし、最大100mJ@527nm(1kHz)モデルや最大50kHz繰返し周波数モデルまでラインナップしています。
DMレーザーシステムには2台のレーザーヘッドを1つの筐体に納めたデュアルヘッドタイプ(DM-DHシリーズ)レーザーシステムもございます。
当社は海外の先進的なレーザー発振器を扱う専門商社ですが、社内にエンジニアが常駐しているため、トラブルシューティングや技術相談もタイムラグなく対応が可能です。「海外製品だから保守が不安…」というお声にも、経験豊富な当社エンジニアが直接サポートいたしますので、安心してご相談ください。
まずはお電話(03-3351-0717)もしくはお問合せフォームよりお気軽にお問合せください。レーザーの詳細仕様のご説明、お客様のご用途/ニーズにあわせてレーザーシステムや加工装置をご提案します。
ダイヤモンド加工に最適なレーザー選定や技術的なご相談はお気軽にどうぞ。
当社エンジニアがお客様のご要望を丁寧にヒアリングし、最適なソリューションをご提案いたします。